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2018.08.16 | 水

水泳で子どもの成長促進! スポーツ活用子育て術!【第5回】

第5回】親子で体操!「けのびポーズ」で体の左右差をリセット


最終回は、国士舘大学の須藤明治教授が水泳上達のポイントを語ってくれました。

さらに須藤教授が考案した、親子ででき、体の左右バランスを整える「けのび体操」も紹介します。


Q.水泳上達の鍵はなんでしょうか?


上手(うま)くなろうと思うことではないでしょうか。

本人が「上手くなりたい! そのために頑張る」という気持ちにならないと何事も身につかないのは、大人も子どもも同じです。


水泳で上を目指していくのは、書道や登山の上達法と似ている気がします。

書の世界は、上手い人の書いたものを深く研究し、それをまね、その技に追いつこうとしながら腕前を上げていく。

私自身は「自分と体つきは変わらないのに、どうして速く泳げるのだろう」と思って、その人の卓越したところを取り入れつつ懸命に練習してきました。


頂点に立った先輩の後ろ姿を見ながら、どうすれば自分も同じところに立てるだろう、と広い視点で考えるのは登山の手法から学んだ気がします。


Q.運動はものごとの考え方や取り組む姿勢も教えてくれるのですね。


水泳に限らず、何かに一生懸命取り組めば、さまざまな学びに出合えるものです。

それをどう活用していくかは、心がけ次第なのかもしれません。

心がけといってもお子さまが一人でそういった心持ちになることは難しいので、お母さま、お父さまが上手にサポートできるといいと思います。


スイミングスクールに通うなら、楽しい時間を過ごすということから出発し、体力をつける、お友だちを増やす、目標を達成したときの喜びを味わう、壁を乗り越えるなど、さまざまなことが学べるよう、背中を押してあげてください。


5歳の私に水泳を教えてくれたのは、父でした。忙しい合間を縫ってプールで熱心に手ほどきをしてくれたのです。

父と二人三脚で取り組んだ練習の日々は、私の大きな宝物です。私自身も親となって、3人の子どもたちとプールに行ったり、バドミントンをしたり、セミ捕りに行ったりしました。


体を動かすことはとても楽しいことです。水泳だけでなくさまざまなスポーツをしながら、家族の絆も深めてください。



親子でできる「けのび体操」で、左右のバランスを鍛えよう!


水泳で、左右のバランスを重視するのは、同じ力で手足を動かさないと真っすぐ進まないからです。しかし、日常生活では利き腕・足が使われ、そちら側の筋肉が発達するので左右差が生じがちです。左右のバランスが崩れると骨盤がゆがみ、姿勢が悪くなったりします。


そこで、体の左右差を気持ちよくリセットする「けのび(ストリームライン)体操」を紹介します。

これは、「けのびポーズ」をベースにし「ショルダーサークル」「サークルスクワット」「振り子足ブラ体操」「合掌ストレッチ」を組み合わせたものです。


けのびとは、手を真っすぐに伸ばし、体の軸を使って手の先から足の先で一直線を描く動きで、水泳の基本となります。けのびを取り入れたこの運動は、体の軸を真っすぐにし、体幹を鍛えます。ぜひ、ご家庭でお子さまとチャレンジしてみてください。


<基本の形>「けのびポーズ」 ★体幹を鍛え、水泳の練習にもなる

背筋を伸ばしていすに座る。頭の後ろで手を重ね息を吸い、息を吐きながら、腕を伸ばす。

息を吸いながら一度戻す。次は、さらに腕を引き上げ、8秒間保ち元に戻す。あと2回繰り返す。


「ショルダーサークル」 ★肩関節の動きを広げる

一方の肩を軸にして肩甲骨の動きを意識しながら、後ろから前に肩を大きく回す。

左右5回繰り返す。深呼吸をして終了。

※「けのび体操」の深呼吸 

①鼻から4秒かけて吸う。②口から8秒かけて吐く。


「サークルスクワット」★ももの前側の筋力を鍛える

足を肩幅に開いて立つ。

息を吸いながらひざを曲げて腰を落としていき、同時に腕を軽く曲げて、たるを抱えるような形をつくる。

息を吐きながら立ち上がり、腕を下ろす。立ったときに、しっかり背筋を伸ばす。8回繰り返す。


「振り子足ブラ体操」★股関節の動きを広げる

足を肩幅に開いて立つ。一方の足に重心を乗せ、もう一方の足をやや前に伸ばし、振り子のようなイメージで左右に振る。

背筋が曲がらないように気をつけながら、逆の足も行う。

「合掌ストレッチ」★肩のインナーマッスルを鍛える

いすに腰かけて、背筋を伸ばし、あごの下のあたりで手のひらを合わせ、深呼吸を3回する(1)。

息を吸うときに指先を手前に倒し(2−1)、息を吐くときに指先を外側に倒す(2−2)。

再度息を吸い(3−1)、今度は息を吐きながら手のひらを下にして腕を前に伸ばす(3−2)。

元に戻して(1)息を吸い(4−1)、息を吐きながら手のひらを上に向けて腕を前に伸ばす(4−2)。

息を吸い(5−1)、息を吐きながら、腕を内側にひねりながら伸ばし手のひらを外に向ける(5−2)。2〜5を3回繰り返す。

深呼吸して終了。