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2017.11.02 | 健康

お子さまの成長と健康をサポートする毎日の「睡眠」を大切に 【第3回】

「体内時計」とも呼ばれる「生体時計」は1日を24時間10分のサイクルで動いているのをご存じでしたか? 1日は24時間しかありませんから、生活を調整して「生体時計(体内時計)」を毎日リセットする必要があります。

3回目は、一日のリズムづくりに深く関係している、体に備わる生体時計と眠りについてのお話です。(前回の記事はこちら


【第3回】生体時計(体内時計)を毎日リセットして、健康的な日々を!


自律神経がつくる「概日(がいじつ)リズム」って?

人の体には、自分の意思とは関係なく脈拍や血圧、発汗、消化などを調節する自律神経が備わっており、生命活動を維持しています。この自律神経には昼間働く「交感神経」と、主に夜に働く「副交感神経」があります。交感神経は仕事・家事や勉強、運動などをしている時に働き、副交感神経は眠っている時のほか入浴中、リラックスしている時にも働いています。交感神経は活動モード、副交感神経は休息モードの時に働くと考えるとわかりやすいでしょう。

この二つの自律神経の絶妙なバランスにより私たちは健康的な生活を送ることができるのです。自律神経にはおおよその1日のリズムがあり、これを「概日(がいじつ)リズム」と言います。

概日リズムは自律神経だけでなく、睡眠や覚醒、体温調節、ホルモンの分泌などにも深くかかわっています。

1日は24時間じゃない? ヒトの生体時計の不思議

ところが生体時計は、地球の1日の周期である24時間よりも少しだけ長いからやっかいです。以前は25時間という説もありましたが、最近では24時間10分だと言われています。

つまり、毎日10分ほどの誤差が生まれているというわけです。もし、あなたが真っ暗な部屋で社会と隔絶されて生体時計を頼りに生活を送ったとしたら、1週間後には現実の時間の流れとは70分ずれてしまうことになります。

毎日生じる10分のずれを蓄積しないよう、私たちは気づかぬうちに日々体をリセットしています。リセットするための有効な因子は、朝の光、食事、社会環境など。なかでも、朝の光を浴びることが最も効果的です。


生体時計をリセットするには、早起きと朝食がカギ

皆さまのお子さまの生体時計を毎日きちんとリセットするには、早寝早起きをして、毎日朝日を浴びる習慣をつけることが早道です。

そして、もう一つ大事なのが朝食です。

「腹時計」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、規則正しい生活を送っていると、決まった時刻におなかがすく。これがいわゆる腹時計です。この腹時計によってつくり出される生活リズムは、どうやら生体時計を司(つかさど)る脳の視交上核とは別のところから生じているらしいことが最近わかってきました。

生活リズムを整えるには、夜の間の長い絶食(fast)を破る「breakfast(ブレックファースト)」、つまり朝食をしっかり食べることが大切ですが、この腹時計は生体時計にも大きく影響しているのです。ですから、夜遅い食事は生体時計を狂わせてしまうおそれがあるため、できるだけ避けたいものです。

お子さまと一緒に早起きをして朝の光を浴び、お母さま、お父さまがそろってお子さまと一緒に朝食の卓を囲む。こういった朝の風景が、お子さまの健康に役立つのです。(記事監修/東京ベイ・浦安市川医療センターCEO 神山潤)

4回目「お子さまの体づくりに欠かせないホルモンとは?」こちら