水を通してココロ・カラダぐんぐん!お母さんたちの子育てを応援するマガジン

2018.04.12 | 育児

笑って子育て! お母さまのストレスマネジメント【最終回】

子どもの成長には、当然のことながらお母さまだけでなく、お父さまの力も必要です。

最終回は、思うように子育てに参加できないお父さまが子育てに関わるためのアイデアを、育児学の専門家で育メンの大先輩でもある、白梅学園大学学長の汐見稔幸(しおみ としゆき)さんに伺います。


【最終回】
二人ですれば、喜びも2倍 お父さまも育児参加を!


Q.インターネット上で「ワンオペ育児」という言葉が拡散していったのは、同じ思いをもつお母さまが多いことの表れかもしれません。

お父さまも子育てに参加するためには、どんなことをすればよいのでしょうか。 


父親になったその瞬間、「育メンになるぞ!」と心に誓ったものの状況がそれを許さないお父さまは少なくないはずです。

仕事を終え、急いで帰宅すると、すでにお子さまは寝息を立てている。子育て時期は、往々にして働き盛りの時期と重なります。


しかし、お父さまにはお子さまを育てる義務はもちろん、権利があります。同時にお子さまはお父さまに育てられる権利をもっています。


幼い時期は、過ぎてしまえば戻ってくることはありません。子どもの成長を実感できるのは、父親にとっても大きな喜びです。

子育てを母親だけに委ねるのはもったいない、と働く妻とともに、3人の子どもを育てた私は思います。


Q.実際問題として、お子さまとの時間が十分にとれないお父さまはどうすればいいのでしょうか。



一つの提案として、「自分は子育てをしている」という気持ちを持続できるよう帰宅後、お母さまに「今日はどうだった?」とお子さまの様子を聞く時間をもってみてはいかがでしょう。


「こんなことがあって大変だったのよ」、「そうか、あいつも成長しているんだな」と会話しながら一緒にお子さまの成長を喜ぶ。

そして、「今日も1日ご苦労さま」というねぎらいや感謝の言葉を添えます。気持ちを伝えることが大切です。


間違っても、「なんでちゃんとやらなかったの?」とお母さまの対応を否定しないでください。お母さまも1日頑張っていたのですから。


そして、週末は可能な限り、お子さまと一緒の時間を過ごします。ご自分の趣味の世界にお子さまを誘うのは一つの手です。

アウトドア派ならキャンプやバーベキュー、アート好きならお子さまと一緒に美術館巡り、映画に一緒に行くのも楽しいかもしれません。

お子さまはお父さまと共に、一緒に過ごす休日の準備をする時からワクワクしているはず。


お子さまの心に「お父さんと一緒にこんなことをした」と、刻み込まれるすてきな時間を過ごすよう心がけてみてはいかがでしょう。

Q.子育てに対して腰が重いお父さまに不満をもつお母さまは少なくないと思いますが、父親の子育て参加は大切なことですよね。


子どもの成長にお父さまの能力・影響力が必要であることは、私の子育て経験からも間違いないと思っています。

お子さまの大好きな肩車。これはやっぱりお父さまの肩のほうが、安心感があります。


さらには、社会性の習得においても、こういうことをするとお父さんは笑うけどお母さんは怒る、ということを理解した子どもは相手によって対応の仕方を変えることを学ぶのです。


能力や感じ方のツボが違うお母さまとお父さまとが協力して子育てすることが理想なのです。


Q.忙しいお父さまが育児をしたくなるようにさせる方法があったらご紹介ください。



たとえば、沢登りなどダイナミックな遊びの場に「あの子を連れて行ってくれない? 私じゃダメなのよね」と父親だからこそできることを頼み、父親の偉大さを十分に発揮してもらうのです。


また、「あなたがやるとあの子は喜ぶわ。私が同じことをしても全然喜ばないのに」とか「あの子は、パパのこと大好きなのよ」とか、お子さまにとってお父さまがいかに大切な存在なのかを丁寧に伝えてみてください。

適性を見定めて、力を発揮させるコーチ力は、お子さまだけに向けるものではないのです。


二人ですれば、喜びも2倍。それが子育てなのです。<完>