水を通してココロ・カラダぐんぐん!お母さんたちの子育てを応援するマガジン

2017.12.27 | 育児

体をつくる!心を豊かにする!食事が育む親子のコミュニケーション【最終回】

一日3回の食事。そこに並んでいる料理との出会いやお母さま、お父さま、親戚の方々、お友だちとのやりとりでお子さまはさまざまなことを学んでいきます。

食育を通してさまざまなことを学ぶ今シリーズの最終回は、食卓でコミュニケーション力を磨くお話です。


【最終回】食卓は、コミュニケーション力アップの宝庫


家族で囲む食卓は“学びの場”

一人で食事をとる「孤食」に対し、「共食(きょうしょく)」という言葉があります。家族や友人などと一緒に食事をする「共食」は、お子さまのさまざまな成長を促すといわれています。

箸(はし)の持ち方などはもちろん、食べるときのマナーなどはお母さま、お父さまがお手本になります。正しい箸の持ち方をあらためて確認することなども、お子さまにとっても大切な学びとなります。


また、食事中のマナーを身につけるために「ひじをつかないの」「しっかりカミカミしなさい」「残さないで」など言い過ぎないように気をつけたいものです。言葉以上にお母さま、お父さまのしぐさ、態度、視線、表情を見ながらお子さまの人格形成がなされていきます。ですから「どんな味がするかな〜」「噛んだらどんな音がする?」など食に興味が向くような声かけで楽しく食べる気持ちを高めていきましょう。


お友だちや親戚との会食も、お子さまの成長にプラスに!

家族と一緒に食卓を囲むと、みんなと歩調を合わせて気づかいながら食べることが身についてきます。また、お母さまやお父さまが大皿から取り分ける姿を見て、他者への配慮も学びます。一人で食べていては会話も成立しませんが、食事中の家族との楽しい会話はコミュニケーション能力向上に一役買っているはずです。

家族だけでなく、お友だちを呼んでの誕生会や、世代の違うおばあさまやおじいさま、あるいは仲間を囲んでの食事は、毎日の食事とは違う刺激をお子さまに与えます。いろいろな人と食卓を共にすることはお子さまにとって大きな学びの機会となります。


また、一汁三菜の日本料理の献立・配膳(左手前に主食<白飯、具入りご飯など>、右に汁物<味噌汁、すまし汁など>、右側奥に主菜<卵、肉、魚、大豆製品の焼き物、揚げ物、蒸し物、煮物、刺身など>、左側に副菜<芋、野菜、海藻、きのこなどの煮物、和え物、蒸し物、焼き物など>その間に副々菜<豆、野菜などの煮物、酢の物など)や、正しい箸使いやいけない箸使い(刺し箸・迷い箸など)といった日本の食の作法も食事をしながらだと、お子さまに伝えやすいのではないでしょうか。

食を通したイベントでさまざまな体験を

お正月のおせち料理やお雑煮、桃の節句に飾られる菱餅、端午の節句の柏餅など、日本には1年を通してさまざまな行事食があり、それぞれ深い意味を持っています。行事ごとに日本の食文化を体験することで、お子さまの知識が広がり、心も豊かに育っていきます。食べ物に込められた思いやいわれなどを話しながら親子のコミュニケーションを深めていただければと思います。

バーベキューや芋煮会、果物狩り、キャンプなど、食を通した楽しい体験をお子さまにいっぱい積ませてあげましょう。キャンプ場で食べた肉やしいたけの味は時を超えて、その時の風景、お母さま、お父さまの笑い声、おいしそうなにおいの記憶とともに、お子さまの大切な心の宝物になっているはずです。これらもすべて「食育」の一環です。


「食べること」は、お子さまだけでなく大人も大きな楽しみであり、ワクワクすることです。食を通したイベントはお子さまの成長を促す絶好の機会となりますし、それを通して親子のコミュニケーションを深めていただければ、と思います。

<完>(記事監修/管理栄養士 太田 百合子)